困ったときの漢方!
2018.10.28更新
腹痛や頭痛、かゆみなどのわかりやすい症状ではなく
何となくだるい、朝起きるのに時間がかかる、疲れやすい、
疲れが取れない、何となく胃が重い、食欲がない、理由が思い当たらないのに
イライラしたり、急に何事にも不安に思い、眠れなくなったりする症状を
不定愁訴(ふていしゅうそ)と言います。
不定愁訴に対して漢方で治療する事が多々あります。
元気がない、疲れやすい方には補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を1ー3カ月
内服してもらうと風邪をひきにくくなり食欲も少しずつ出てくる場合があります。
特に胃もたれを強く感じる方には、六君子湯(りっくんしとう)のほうが効果があるかもしれません。
イライラや頭痛には加味逍遥散(かみしょうようさん)や抑肝散(よくかんさん)などがよく効きます。
理由のない不安感や不眠には加味帰脾湯(かみひきとう)や柴朴湯(さいぼくとう)が効果があります。
効果に個人差はありますがこれらの漢方は、比較的患者さんに効果の程を感じてもらえるので
私も頻回に処方します。内服期間の目安としては3-6カ月ほどで、あまりだらだらと2年も3年も内服の
必要はありません。
年々体調は変化していくものなので、その時にあらわれた症状に応じて内服して行くのがよいと考えられます。
女性は漢方に興味がある方が多いです。心も体も元気であれば無理して内服する必要がありませんが
「困った時の漢方!」かもしれません。
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